- 血液検査
- 尿検査
- 心電図検査
- 24時間ホルター心電図検査
- 負荷心電図(マスターダブル心電図)
- 超音波検査
- レントゲン検査(X線検査)
- ABI/CAVI検査
- フルPSG検査(終夜眠ポリグラフ検査)/
簡易型SAS検査(簡易型睡眠時無呼吸症候群検査) - CT検査
- MRI検査
血液検査
血液検査は、血球の状態や血糖値、肝機能、腎機能など様々な体の状態を調べることができる検査です。血液検査によって何かしらの異常が発見された場合には、追加で精密検査を実施して異常を引き起こしている疾患やその進行度を詳細に調べます。
従って、検診などで定期的に血液検査を実施することで、隠れている疾患の早期発見・早期治療へと繋げることが可能です。当院では、INR(インターナショナルノーマライズドレシオ)、HbA1c、NT-proBNP、トロポニン、脂質代謝、クレアチニンの当日検査や結果に対応しております。
血球 | 赤血球・白血球・血小板・ヘモグロビン |
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肝機能 | AST(GOT)・ALT(GPT)・γGTP・ビリルビン |
腎機能 | クレアチニン(Cr)・尿素窒素(BUN)・eGFR |
脂質代謝 | LDLコレステロール・HDLコレステロール・中性脂肪(TG) |
糖代謝 | 血糖・HbA1c |
感染症・炎症 | CRP・白血球 |
心機能 | NT-proBNP、トロポニン |
血液の凝固力 | INR・Dダイマー |
電解質、その他 | Na・K・Cl・尿酸 |
尿検査
尿検査では、尿を採取することで尿糖や尿タンパク、尿潜血、尿Ph、尿ビリルビン、尿ケトン体、尿ウロビリノーゲン、白血球、亜硝酸塩などの各種数値を計測することが可能です。なお、日中の活動時の尿にはタンパク質が混入する可能性があるため、採取するのは朝一番が理想です。
心電図検査
心電図検査とは、体の表面に電極を取り付けて心臓の拍動を計測する検査です。電気信号を計測するだけの検査のため、痛みもなく検診などで広く実施されています。波形に異常が現れた場合には、不整脈や何かしらの心臓の異常が疑われます。
24時間ホルター心電図検査
24時間ホルター心電図検査とは、小型の心電図装置を体に装着し、心臓の状態を24時間計測できる検査です。通常の心電図検査では、検査時にたまたま異常が検知されなかった場合に疾患を見逃してしまうケースがあります。一方で、24時間ホルター心電図検査ではそれらを逃さず発見することができます。
なお、検査時は、シャワーやお風呂は通常通り行っていただいて問題ありません。検査結果は最短2日で結果についてのご説明が可能です。
負荷心電図
(マスターダブル心電図)
負荷心電図(マスターダブル心電図)検査とは、2段の踏み台を昇り降りする運動を行い、運動時の心臓の状態を詳しく調べる検査です。特に労作性狭心症など、運動時にのみ胸痛発作が現れる疾患の診断に有効な検査です。検査では、運動前、運動直後、運動2分後、運動3分後の状態を計測します。運動時間は、1分30秒(シングル)、3分(ダブル)、4分30秒(トリプル)の3段階がありますが、ダブルで行われることが一般的です。階段を昇り降りするスピードは、患者様の年齢や性別、体重などを考慮して決定します。
超音波検査
超音波検査(エコー検査)とは、体に超音波を照射することで体の臓器の状態を確認できる画像検査です。レントゲン検査と違って放射線を使用しないため、人体へのリスクはありません。超音波検査では、主に心臓の構造や動き、血流、心臓壁の厚みなどを調べることができるため、心筋梗塞や心筋症、弁膜症、心肥大、心膜炎、先天性心疾患といった心臓疾患の早期発見に有効です。
当院で取り扱っている超音波機械はAIを搭載しているため、検査時間を短縮でき、より正確な診断につなげることが可能です。
超音波検査は、照射する部位によって以下のように分類されます。
- 腹部エコー検査
- 心臓エコー検査
- 頸動脈エコー検査
- 下肢血管エコー検査
- 甲状腺エコー検査
- 乳腺エコー検査
レントゲン検査(X線検査)
レントゲン検査(X線検査)とは、体にX線(電磁波)を照射することで体の臓器の状態を確認できる画像検査です。主に肺や心臓、消化管、骨の状態を確認する際に有効です。1回のX線照射に含まれる放射線量は微量なため安全面では特に問題はありませんが、連続して複数回照射することはできません。手の骨にX線を照射することで骨塩定量検査を行い骨粗鬆症の診断が可能です。
ABI/CAVI検査
ABI検査やCAVI検査とは、手足に心電計を装着して血圧を測定することで、血管の状態や動脈硬化のリスクなどを判定できる検査です。服を着たまま仰向けに寝ていただくだけで検査を行うことができ、検査時間も約10分間と短時間で終了します。
ABI
(Ankle - Brachial Index)
ABIとは、足首と上腕の血圧の比を表した指標です。足首と上腕の血圧を同時に測定し、その比を算出することで動脈の状態を確認することができます。
一般的に足首の血圧は上腕よりやや高めですが、下肢の動脈が狭窄や閉塞を起こしている場合には血圧が低下してABI値が異常を示します。これにより、下肢動脈の異常や隠れている疾患を早期発見することが可能となります。
CAVI
(Cardio Ankle Vascular Index)
CAVIとは、大動脈を含む「心臓から足首まで」の動脈の硬さを反映する指標で、動脈硬化が進行するほど高い値になります。これを用いて血管年齢を推定します。
フルPSG検査
(終夜眠ポリグラフ検査)/
簡易型SAS検査
(簡易型睡眠時無呼吸症候群検査)
睡眠時無呼吸症候群の検査には、自宅で行える簡易型検査(簡易型睡眠時無呼吸症候群検査)と、医療機関で一晩かけて詳しく調べるフルPSG検査(終夜睡眠ポリグラフ検査)の2種類があります。簡易型SAS検査は自宅で呼吸・酸素濃度など限られた項目を測定するもので、フルPSG検査のスクリーニングとして行われることが一般的です。一方、PSG検査では、睡眠中の脳波・呼吸・いびき・眼球運動・心電図・筋電図・動脈血酸素飽和度などを医療機関(または自宅)で一晩かけて測定します。この検査により、睡眠の質や障害の有無を詳しく確認することができ、閉塞性睡眠時無呼吸症候群をはじめ、睡眠時随伴症や周期性四肢運動障害などの診断にも有効です。
PSG検査は通常1泊入院で行うことが多くなっていますが、当院では自宅でPSG検査を行うこともできます。
主な提携医療機関
- ニューハート・ワタナベ国際病院
CT検査
CT検査とは、体にX線を照射して臓器や血管などを断層状に撮影することが可能な画像検査です。臓器や血管を輪切りに撮影することでレントゲン検査などでは見逃されがちな微細な出血や病変を逃さず確認することが可能です。主に脳梗塞や脳内出血、頭部外傷などの頭蓋内の異常を発見する際に有効な検査です。また、検査画像を保存しておくことで、体の状態を時系列で比較することもできます。
当院では、狭心症が疑われる場合には冠動脈の狭窄の評価のために冠動脈CTを行います。また、CT検査が必要と判断した場合は、提携先の医療機関を紹介いたします。撮影後は当院の専門医が確認を行い、患者様へ説明を行います。
提携医療機関
- ニューハート・ワタナベ国際病院
- 杉並病院
- 久我山病院
- 荻窪病院
- AIC八重洲クリニック
- CVIC
- メディカルスキャニング
MRI検査
MRI検査とは、強力な磁力を使用して全身の血流や水分の状態を詳細に確認することが可能な精密検査です。主に脳卒中や脳の萎縮、脳腫瘍、脳血管の異常の有無などを確認する上で有効です。また、脳以外にも脊椎や内臓、関節、四肢の状態を確認することもできます。心臓では心筋症の原因を調べるために造影剤を用いた心臓MRIが有効です。X線を使用しないため人体へのリスクもなく、安全性の高い検査です。
当院では、MRI検査が必要と判断した場合は、提携先の医療機関を紹介いたします。また、撮影後は当院の専門医が確認を行い、患者様へ説明を行います。
提携医療機関
- AIC八重洲クリニック
- CVIC
- メディカルスキャニング