いびきとは?
いびきというのは睡眠中に、上気道軟部組織が振動することによって生じる吸気時の音です。
いびきの原因・検査・治療
いびきの原因として多いものでは睡眠時無呼吸症候群です。睡眠時無呼吸が持続すると日中の眠気だけでなく、高血圧、心不全、脳血管障害等を引き起こしますのでCPAPの治療が必要になります。
鼻の奥にあるアデノイドとよばれる扁桃組織や口蓋垂の両側にある扁桃の肥大がいびきの原因となることがあり、これによって睡眠時無呼吸症候群が続発している場合には手術で摘出を行います。
近年はレーザー治療を見かけますが本当に効果はあるのでしょうか?
BMI<30の非肥満体型で、AHI<15の軽症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の方にはレーザー治療(ナイトレーズ)がいびき軽減に効果があると報告されています。
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そのためCPAPの適応となるAHI>20の方に対しては果たして効果があるのか不明です。またいびきが改善したとしても、本来の目的である合併症予防、心血管系リスク減少、死亡率を改善させる効果はまだ不明です。
そのため当院でCPAPの適応(RDI>40, AHI>20)となる方に関しては基本的には心血管疾患リスクを減少させる効果が証明されているCPAP療法を行なっていただくことを推奨いたします。