γ-GTPが高い人は突然死リスクが最大3倍?(Heart Rhythmより)
γ-GTPが高い人は突然死リスクが最大3倍?脂肪肝と「突然の心停止」の関係を最新研究が報告
γ-GTPが高い
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中性脂肪が高い
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お腹まわりが増えてきた
と言われたことはありませんか?
これらは脂肪肝のサインの可能性があります。
脂肪肝はこれまで「肝臓の病気」と考えられてきましたが、最近では
心臓病や突然死とも関係する可能性があることが分かってきています。
心臓の専門誌 Heart Rhythm に掲載された研究では、
脂肪肝が強い人ほど突然の心停止リスクが高いことが報告されました。
脂肪肝は健康診断からある程度わかる
この研究では脂肪肝の評価に
Fatty Liver Index(FLI)
という指標が使われました。
これは次の4つの項目から計算されます。
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BMI
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腹囲
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中性脂肪
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γ-GTP
つまり、普段の健康診断のデータから脂肪肝の可能性を推測できるということになります。
35万人を14年間追跡した大規模研究
この研究では
約35万人を対象に
平均14年間
追跡調査が行われました。
対象は心臓病の既往がない一般成人です。
その結果、脂肪肝の程度と突然の心停止の間に
明確な関連があることが分かりました。
脂肪肝が強いほど突然の心停止リスクは上昇
| 脂肪肝指標 | 突然の心停止リスク |
|---|---|
| FLI <30 | 基準 |
| 30–59 | 1.13倍 |
| 60–89 | 1.21倍 |
| 90以上 | 1.57倍 |
さらに実際の発症率は
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FLI <30:2.15人 / 1万人・年
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FLI ≥90:7.17人 / 1万人・年
と、約3倍の差がありました。
脂肪肝+生活習慣病でリスクはさらに上がる
研究で特に重要だったポイントは
脂肪肝と生活習慣病の組み合わせ
です。
例えば
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高血圧
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糖尿病
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脂質異常症
-
肥満
などの代謝異常が増えるほど突然の心停止リスクは上昇しました。
つまり
脂肪肝単独より
脂肪肝+生活習慣病の組み合わせが危険
と考えられます。
なぜ脂肪肝で心臓リスクが上がるのか
脂肪肝がある人では
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慢性炎症
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インスリン抵抗性
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動脈硬化
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心筋脂肪沈着
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不整脈の起こりやすさ
などが起こりやすく、
致死性不整脈や突然死につながる可能性が考えられています。
脂肪肝はとても多い病気
脂肪肝は珍しい病気ではありません。
日本では
成人の約3〜4人に1人
にあると言われています。
しかも
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自覚症状がほとんどない
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健診で初めて分かる
という特徴があります。
今日からできる脂肪肝対策
脂肪肝は生活習慣の改善で改善することが多い病気です。
特に大切なのは
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体重を5〜10%減らす
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週150分程度の運動
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糖質や超加工食品を控える
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アルコールの見直し
といった生活習慣の改善です。
まとめ
脂肪肝は「肝臓だけの問題」ではなく
心臓の突然死リスクとも関係する可能性がある病気です。
特に
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脂肪肝
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高血圧
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糖尿病
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脂質異常症
が重なるとリスクは上昇します。
健康診断で
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γ-GTPが高い
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中性脂肪が高い
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お腹まわりが増えてきた
と言われた場合は、
体の代謝状態を見直す良いサインかもしれません。
気になる方はお気軽にご相談ください。


