ヒートショックの特に多い日、多い県って知ってますか??
まだまだ寒い日が続きますがお風呂入る際寒くて大変ですよね、自分の家もお風呂入るまで体冷えてしまっていますが、心臓リスクが高い方ですとヒートショックには気を付けなければなりません。今回奈良県立医科大学の先生方が日本のデータを解析していただいた論文をご紹介させていただきます。
🛁 冬の入浴事故 ― 全国データで分かったこと(1995–2020年)
Environ Health Prev Med. 2025:30:99.
Environ Health Prev Med. 2025:30:55.
全国47都道府県・約10万件の解析から、
「気温」「地域」「曜日」がどの程度影響するかが具体的に示されました。
🌡 ① 気温でどれくらい変わる?
研究では、日平均気温が約1.8℃のときにリスクが最大となり、
暖かい日と比べて約9.7倍まで増えると推定されました。
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気温が下がるほど増加
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特に冬場の低温日で顕著
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季節差の約80%は気温で説明できる
👉 「寒い日」は明らかにお風呂場で事故を起こすリスクが高くなります。
🗾 ② 地域差:どこに多い?
■ 絶対数が多い地域
人口が多く高齢者も多い
👉 関東・近畿・東海などの大都市圏
例:東京都 神奈川県 大阪府 愛知県
(※これは人口規模の影響が大きい)
■ 気温の影響が“より強く出る”地域
研究では、
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温暖な地域(例:鹿児島県など南部)
→ 気温が下がった時の増加幅が大きい -
寒冷地(例:北海道など北部)
→ 気温変化による増加幅は比較的小さい
つまり、
| 地域 | 気温低下による増え方 |
|---|---|
| 南部(温暖地) | 増え方が大きい |
| 北部(寒冷地) | 増え方は比較的ゆるやか |
理由としては、
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寒冷地は断熱住宅・暖房対策が進んでいる
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温暖地は急な冷え込みへの備えが十分でない場合がある
という住環境の違いが考えられています。
📅 ③ 曜日・祝日でどれくらい違う?
気温の影響を調整した上での相対リスクは以下の通りです。
| 条件 | 相対リスク |
|---|---|
| 日曜日 | 約1.1倍 |
| 祝日 | 約1.1倍 |
| 12/31・1/1 | 約1.3~1.4倍 |
👉 平日と比べて10%前後増加
👉 年末年始は30~40%増加
なぜ休日に浴槽内で亡くなる方が増える?
考えられている要因:
✔ 在宅時間が長い
✔ 夕方以降の入浴が増える(気温がより低い)
✔ 飲酒後入浴の可能性
✔ 見守りサービスが休み
つまり「曜日が危険」なのではなく、
生活リズムの変化がリスク要因と考えられます。
👵 年齢・性別
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65歳以上で顕著
-
男性でより強い関連
高齢男性では気温低下による影響がより大きいとされています。
📌 全体をまとめると
✔ 気温が低い日は最大で約10倍リスク増
✔ 温暖地域の方が“寒波への影響”が大きい
✔ 日曜・祝日は約1.1倍
✔ 年末年始は約1.3~1.4倍
✔ 高齢者・男性でより影響が強い
🌿 伝えたいこと
入浴そのものが危険というわけではありません。
寒い日・生活リズムが変わる日には少しだけ注意することが大切です。
・脱衣所を暖める
・熱すぎるお湯を避ける
・飲酒後すぐに入らない
・高齢のご家族へ声かけ
こうした工夫でリスクは下げられます。
まだまだ寒い日は続きます、休日お酒飲んだ後ゆっくりと熱いお湯に入って休まれた方が多いかと思いますが、暖かくなるまではお酒を控えめにする、お湯も熱すぎないようにする、脱衣所を暖めておく、人目のある時間帯にお風呂に入るなど、気を付けることでお風呂場でのヒートショックを予防することは十分にできます。イメージでは北海道や東北などが寒くて危なそうな感じがありますが、実際に危ないのは鹿児島など南の方の県の方です。この記事をみて一人でもリスクが減ることを祈っています。


