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ワインと「地中海食」は心血管・死亡リスクにどう関係する?

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🍷 ワインと「地中海食」は心血管・死亡リスクにどう関係する?

スペイン2つのコホート研究からの知見

Wine consumption, Mediterranean diet, and cardiovascular risk in two Spanish cohorts Eur Heart J. 2026 Feb 11:ehaf1081.doi: 10.1093/eurheartj/ehaf1081. Online ahead of print.

🧪 研究背景

地中海食(MedDiet)は心血管病予防で効果があることが広く認められていますが、その中のワインの役割は議論があるポイントです。
この研究は、スペインの2つの大規模集団を使い、
➡ ワインを含めた地中海食と
➡ 地中海食のみ(ワインなし)
の心血管疾患(CVD)および全死亡リスクとの関連を評価しました。

対象となった集団:
✔ 高リスク者中心の PREDIMED試験(約7,400人)
✔ 若年・一般集団の SUNコホート(約23,000人)


📊 主な結果

① 地中海食+ワイン摂取は死亡リスクを低下

  • PREDIMED試験(中央値約5年の追跡)では、
     ワインを含めた地中海食のグループで、
     ➡ 心血管イベント発生率が 約45%低下 を示した層がありました(特に男性)
     ➡ 長期(〜17年)追跡では全死亡リスクが約33%低下 しました。


② 若年一般集団では関連が弱い傾向

  • SUNコホート(約22年追跡)では、
     地中海食+ワインでの傾向は見られたものの、統計的に有意ではありませんでした


③ まとめて解析した結果(両コホート)

2つのコホートを合わせた統合解析では、

地中海食+ワイン摂取群で全死亡リスクが有意に低いという結果でした。
(心血管イベントについては有意な差は示されませんでした)


🩺 解釈のポイント

✔ ワイン「単独の効果」ではない

ワインは地中海食の一部として評価されたもので、
→ 食事全体の良好なパターンと死亡リスク低下の関連が示唆されました。

✔ 過度の飲酒は効果なし

ワインを 3杯/日以上 飲む群ではリスク低下は見られず、
低〜中程度の飲酒の範囲が対象です。

✔ 観察研究の限界

ワイン飲酒は生活習慣や社会的背景とも関連しており、
すべての交絡要因が除去されているわけではありません。


🧠 臨床・公衆衛生への示唆

📌 地中海食自体の心血管保護効果は再確認された
📌 その一部としての「低〜中程度のワイン摂取」は
 ➡ 主要な心血管病リスク低下よりも
 ➡ 全死亡リスク低下との関連がよりはっきり見える
 という結果でした。

ただし、糖尿病患者やアルコールに弱い方、高リスク例では
飲酒開始や増加は推奨されません
ガイドラインに従い、個別のリスク評価が重要です


📌 結論(簡潔)

✔ 地中海食をきちんと守ることは心血管健康に良い
✔ その中での「適度なワイン摂取」は全死亡リスク低下と関連
✔ しかし観察研究のため因果関係は確定せず、
 推奨には慎重な判断が必要です