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今年もよろしくお願いいたします、お正月はお餅の窒息にご注意ください

心不全

年始のご挨拶と「のど詰まり(窒息)」への大切なお話

新年あけましておめでとうございます。
本年も久我山ハートクリニックをどうぞよろしくお願いいたします。

年末年始は、ご家族で食事を囲む機会が増える一方で、お餅やお肉などによる「のど詰まり(窒息)」が特に起こりやすい時期でもあります。
実は日本では、のど詰まりは不慮の事故による死亡原因としても上位を占めており、高齢の方を中心に毎年多くの方が命を落としています。

「周りにいる人の対応」が命と予後を左右します

2025年に発表された日本の多施設共同研究(MOCHIレジストリ)では、
のど詰まりが起きた際に、周囲の人が何らかの対応を行ったかどうかが、その後の回復に大きく影響することが示されました。

この研究では、

  • 背中を叩く(背部叩打法)

  • お腹を突き上げる(腹部突き上げ法:いわゆるハイムリック法)

といった応急対応を行った場合
何もしなかった場合と比べて、

  • 30日後の神経学的予後(意識や生活の質)が良好な割合が有意に高い

  • 特に背中を叩く方法は、生存率の改善とも関連

していることが分かりました。

まずは「背中を強く叩く」ことが大切

現在の日本の救急蘇生ガイドラインでも、

  1. 強く咳ができない場合

  2. 意識がある場合

には、まず背中をしっかり叩くことが勧められています。
これは、比較的安全で、専門的な技術がなくても実施しやすいためです。

何よりも重要なのは、
「救急車を待つだけ」ではなく、その場にいる人が行動することです。

ご家族を守るために

特にご高齢の方では、

  • お餅・肉・パンなどを小さく切る

  • ゆっくりよく噛んで食べる

  • 食事中に話しかけすぎない

  • 見守る人が近くにいる

といった日常の工夫も大切です。

年明けのこの時期、改めて
「もしもの時にどう対応するか」を、ご家族や身近な方と話し合ってみてください。

本年も、地域の皆さまの健康を支える医療を心がけてまいります。
どうぞ健やかな一年をお過ごしください。

 

参考文献 Igarashi Y, et al. Resusc Plus. 2025;25:101016.