少し体を動かすだけで「死亡リスク」は下げられる!!
🧠 少し体を動かすだけで「死亡リスク」は下げられる ― Lancet掲載・世界最大級の身体活動研究 ―
📘 論文情報
論文名
Deaths potentially averted by small changes in physical activity and sedentary time
掲載誌
The Lancet
2026年1月13日掲載
🔍 研究の目的
現在の運動ガイドラインでは
「中等度以上の運動を週150分以上」とされていますが、
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忙しくて時間が取れない
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高齢で運動がつらい
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そもそも運動習慣がない
という方も多いのが現実です。
そこで本研究では、「ほんの少しの運動量を増やす」「座っている時間を少し減らす」だけで、どれくらい健康効果があるのかを調べることにしました。
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研究タイプ
前向きコホート研究の
👉 個人データメタ解析(IPD meta-analysis) -
対象者数
13万人以上 -
参加国・データ
欧米を中心とした複数の大規模コホート
+ UK Biobank -
身体活動の評価方法
✔ 質問票ではなく
✔ 加速度計(実測データ) を使用
→ 記憶や主観に頼らない高精度評価 -
追跡期間
約7~9年(中央値)
👉 身体活動研究としては最高レベルのデザインです。
📊 主な研究結果
✅ 身体活動を「少し」増やすだけで死亡リスクは低下
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1日5分の中等度~高強度の歩行を追加
→ 全死亡リスクが有意に低下 -
10分、20分と増えるほど
→ リスク低下効果はさらに大きく
特に
👉 もともと運動量が少ない人ほど効果が大きい
ことが明確に示されました。
🪑 座りすぎを減らすだけでも効果あり
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座位時間を1日30分減らす
→ 死亡リスクが低下 -
60分減らす
→ さらに大きなリスク低下
「運動ができなくても、座りっぱなしを減らすだけで意味がある」
という点は、非常に重要なメッセージです。
💡 この研究が伝えたいこと
❌「しっかり運動できないなら意味がない」
⭕ 「今より少し動けば、それだけで健康効果がある」
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完璧な運動習慣でなくていい
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毎日5分の積み重ねでいい
👉 それが 将来の心血管疾患や死亡リスク低下につながる可能性 があります。
❤️ 循環器クリニックからのメッセージ
高血圧、脂質異常症、糖尿病、心不全、動脈硬化などの予防・管理では、
「続けられる生活改善」 が最も大切です。
当院では
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患者さん一人ひとりの生活背景
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年齢や体力
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心血管リスク
を踏まえ、
「無理なくできる運動・活動量の増やし方」 を一緒に考えています。
🏥 まとめ
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1日5分の歩行追加
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30分座る時間を減らす
それだけでも、
👉 将来の死亡リスクを下げられる可能性がある
ということを、Lancetの大規模研究が示しました。


