重症心不全に新たな選択肢「リハート」承認へ
🫀 重症心不全に新たな選択肢
iPS細胞を使った「リハート」が承認されました
そもそも心不全とは?
心不全とは、
「心臓の働きが弱くなり、全身に十分な血液を送れなくなった状態」です。
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少し動くだけで息切れする
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足がむくむ
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横になると苦しい
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何度も入退院を繰り返す
特に重症になると、薬やカテーテル治療、ペースメーカー(CRT)などを使っても改善が難しいことがあります。
最終的には心臓移植が検討されるケースもありますが、ドナーが少ないのが現状で移植までの待機期間が長期になってしまいます。
リハートとはどんな治療?
リハートは、
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iPS細胞から心筋細胞を作る
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それを“シート状”に加工する
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弱った心臓の表面に貼り付ける
という方法です。
心筋を丸ごと入れ替えるのではなく、
✔ 成長因子を分泌
✔ 血管を増やす(血流改善)
✔ 周囲の心筋を活性化
といった作用で、心臓の回復を助けます。
いわば
「心臓を応援するパッチ」のような治療です。

なぜiPS細胞が使われるの?
iPS細胞は、体の細胞から作ることができる“万能細胞”です。
この技術は
山中伸弥 教授の研究によって確立されました。
日本はiPS研究で世界をリードしており、
今回の治療はその成果が実際の医療へとつながった例のひとつです。
誰でも受けられる治療?
現時点では、
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重症の虚血性心不全など
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既存治療で十分な効果が得られない方
が対象になります。
すべての心不全患者さんに行う治療ではありません。
専門施設で慎重に適応を判断します。
期待されていること
✔ 心機能の改善
✔ 息切れなど症状の軽減
✔ 再入院の減少
✔ 心臓移植までの橋渡し
まだ長期成績は今後の検証が必要ですが、
「移植しかない」と言われていた患者さんに
新しい選択肢が生まれたことは大きな前進です。
これからの心不全治療
心不全治療はここ10年で大きく進歩しました。
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SGLT2阻害薬などの新しい薬の登場
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デバイス治療の進歩
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そして今回の再生医療
薬だけの時代から、
多角的に心臓を支える時代へと進んでいます。
まとめ
iPS細胞を用いたリハートの承認は、
「心臓は再生できない」という常識に挑戦する一歩です。
すぐにすべての患者さんが受けられる治療ではありませんが、
重症心不全の未来を広げる重要な出来事と言えるでしょう。
今後の臨床データの蓄積に注目が集まります。ぜひ良い結果が出ることに期待したいと思います!


