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GLP-1受容体作動薬は、足・心臓・腎臓を守る可能性がある(JAMA)

心不全  / 心筋梗塞、狭心症  / 糖尿病  / 肥満症  / 腎不全  / 閉塞性動脈硬化症

糖尿病の方で「足の血管トラブル」を経験した方へ

― GLP-1受容体作動薬は、足・心臓・腎臓を守る可能性があります ―

Glucagon-Like Peptide-1 Receptor Agonists and Prior Major Adverse Limb Events

in Patients With Diabetes

JAMA Network Open. 2026;9(1):e2555952. doi:10.1001/jamanetworkopen.2025.55952

研究の背景

糖尿病がある方では、

  • 足の血流が悪くなる

  • 血管の治療や、最悪の場合「足の切断(切断術)」が必要になる

といった**重篤な下肢合併症(MALE:Major Adverse Limb Events)**を起こしやすいことが知られています。

一度このような「足の大きなトラブル」を経験すると、

  • 心筋梗塞

  • 脳梗塞

  • 心臓病による死亡

のリスクも高くなります。

しかし、再発を防ぐための有効な糖尿病治療薬は限られているのが現状でした。


今回の研究は何を調べたのか?

台湾の全国保険データを用いて、

  • すでに足の重い血管トラブルを経験した糖尿病患者さん

  • 約1万7千人を長期間追跡

し、
GLP-1受容体作動薬(リラグルチド、デュラグルチド、セマグルチド)と
DPP-4阻害薬を比較しました。


主な結果(とても重要なポイント)

GLP-1受容体作動薬を使用していた方は、DPP-4阻害薬と比べて:

🦵 足の重大トラブルが少ない

  • 足の血管治療や切断を含む「下肢イベント」
     👉 約10%低下

  • 特に足の切断
     👉 約14%低下

  • **大切断(太ももなど)**に限ると
     👉 約40%以上のリスク低下

❤️ 心臓・脳の病気も大幅に減少

  • 心筋梗塞・脳梗塞・心血管死
     👉 約38%リスク低下

  • 心臓が原因の死亡
     👉 約43%低下

🧠🫀 命全体への影響

  • 全死亡
     👉 約37%低下

🩺 腎臓も守る

  • 人工透析が必要になるリスク
     👉 約39%低下


この研究の意義

この研究は、

  • すでに足の血管治療

  • 重症虚血

  • 切断歴

を持つ、非常にリスクの高い患者さんだけを対象にした、
初めての大規模研究です。

つまり、すでに足のトラブルを起こした糖尿病患者さんにおいてもGLP1受容体作動薬は血糖を下げるだけではなく、足、心臓、腎臓、命を守る可能性があることを示しています